2020.11.27
こんにちは、ノンピ デザイナーの安永です。
学生時代の留学を機に環境問題に興味を持ったのですが、今はノンピの一員として何ができるのかを考えています。
その第一歩として、この場をお借りして情報発信を始めさせていただきました。
さて、第一回は 環境問題について気になってはいるけれど、まだ身近には感じられないという方に届いて欲しい、環境問題の実態 の一部ご紹介です。
-エコな取り組みの本質とは?
-自分の生活と何が関係あるの?
そのような疑問に少しでもお答えできれば幸いです!
SDGs、パリ協定、グレタ トゥンペリ、ESG...ニュースやSNSで聞いたことのあるワードがいくつかあるかと思います。でも日常生活とは縁遠く感じる話かもしれません。
それでは Apple はどうでしょう?
先月配信された iPhone12 の発表をご覧になった方もいるかと思います。
その中で、現在Appleのオフィス・データセンター・販売店は全て再生可能エネルギーで賄われていること、そして2030には生産からリサイクルまでの全ての工程を環境負荷net zero(プラマイゼロ)にすることが宣言されていました。
他にも、アメリカやイギリスをはじめとした欧米諸国では、環境に配慮してファーストフードメガブランドでも代替肉のメニューがあったり、プラスチックのパッケージが見直されたりしています。
へー進んでるな と思われるかもしれません。が
ちょっとストップです。
なぜ彼らはそこまでして、変わろうとしているのでしょう?
なんのために。。?
それにお答えするために、いくつかの信頼できるソースから理由をご紹介していきます。ちなみにこれらは氷山の一角、諸問題のうちのいくつかです。
生物多様性ロス
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/3779.html 枠内の文章: この40年間で、地球上の生きものは6割減りました
これは特別動物好きでなくともズシリと来ませんか?
もちろん「生きもの」なのでふわふわの哺乳類だけでなく、虫や魚、植物など幅広い種が含まれるわけですが。
生きものの絶滅には色々と原因がありますが、先進国の商品を作るために途上国の森、海とその生態系が犠牲になっていることが多いそうです。。。
私たちが普段消費する食べ物、衣類や紙などですね。
現在は第6絶滅期と言われていて、過去の(氷河期などですね)絶滅期とは比べ物にならないくらい、急ピッチで進んでいます。
近隣の惑星では考えられないような地球の豊かな生態系を守りたいという気持ちもそうですし、また野生の動植物が減ることで私たちが困ることもたくさんあります。
医療面では薬品の開発、農業では虫による受粉、食に関してもうなぎやマグロなど食べられるなくなる食材はこれから増えていくのではないでしょうか。
これではネイチャー系の番組も、一体何を撮ったら良いのか分かりません。
人と自然が調和して生きられる未来を目指して WWFは世界約100か国で活動している環境保全団体。
プラスチック汚染
ちらはインスタグラムのストーリーですが、大元の情報はWWF(世界自然保護基金)の委託研究によるもの。
私たちが出すゴミの中から、毎年800万トンのプラスチックが海に流出しています。
それが海の生きものに絡まって悪さをするだけでなく、
どんどん小さく砕けていってマイクロプラスチック※1になってしまいます。
それが魚などに食べられ、食物連鎖に入ってきます。
魚を食べなくても、水道の水にも、なんと空気中にも混ざっているそうです。。
※1 劣化していったもののうち、5mm以下のサイズになったプラスチックのこと
もう1つ難しい問題なのが服に使われる化学繊維です。
ナイロンやポリエステルなどは、洗濯する際にマイクロプラスチックが出ることが分かっています。
また、これはご想像できることかと思いますが、
日本のプラスチック消費量はアメリカに次いで世界2位です。
高温多湿の国で、生ものの劣化は早いかもしれませんが、過剰包装や新商品の目まぐるしい開発、安価なプラ製品...などが後押しをしているのではないでしょうか。
温暖化と肉食
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2019/06/18/9049/ https://www.jccca.org/faq/faq04_05.html
最後に私たちが当たり前のように食べているお肉ですが、ニワトリ、ブタ、ウシを合わせた畜産業の排出するCO2は、飛行機や車、バスを含む交通機関のものと同等!というデータがあります。
その中でもウシは二酸化炭素以外にも、メタンガスをゲップやおならで出しています。
そういうと可愛いもんじゃないかと思われるかもしれませんが、
メタンは温暖化効果がCO2の25倍以上あり(JCCA)、
また地球上にウシは14億頭いるので、ゲップやおならの影響も甚大です。
ご存知かもしれませんが、IPCC(世界気象機関(WMO)及び国連環境計画(UNEP)により1988年に設立された政府間組織[環境省より])の報告では、気温の上昇を1.5°内に抑えなければいけないと言われています。
現在のペースで温暖化が進むと、近い将来には4°も上昇してしまう予測が出ているので、それを抑えるためにあらゆる分野で温暖化対策をしないといけないのですね。
また、ウシの放牧とウシの餌となる食物の栽培のために広大な土地が必要になります。
それらは南米のアマゾンでの森林伐採の主目的であり、現在の森林減少率の80%を占めています。
近年のアマゾンでの火災も、放牧地の拡大のために現地の人達が政府の奨励を受けて行っているものです。
アマゾンは「地球の肺」と呼ばれていますが、ジャングルが焼き払われることで、
CO2を吸収してくれる木がなくなるだけでなく、
木がため込んでいる大量のCO2を放出することにもなります。
もちろんそこにいる生きものも死にます。
ウシと畜産業自体が悪いのではなく、それが自然に過度な負荷をかけるくらい大量生産になってしまっていることが問題なのです。
解決の方向に向かうならば、肉を食べる量を減らしたり、代替肉、培養肉などをトライすることが良いでしょうね。
ノンピにできること
さて、このように絶望しても良さそうな状況をお伝えしてきましたが、
決して誰かに後ろ指を指して責めようという意図はありません。
ここから個人に、組織に、政府に何ができるのかを考えて、実行していくことが大切だと思っています。
ノンピもSDGsにヒントをもらい、リサイクルやコンポストなど、実験的に取り組み始めています。(そのような具体的な取り組みに関しても、同サイトで発信しています!)
また、実践にモチベーションを与えるためにも、並行して情報発信をしていきたいと思います。
社内外に情報をお届けすることで、皆さんの関心が高まり、世論が企業や政府を動かす。。
その波は既に海外で始まっていて、大きくなりつつあります。
でも本当は私たちはただ、食を通して笑顔をお届けしたいのです。
未来の地球に住む世代にも、です。