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イベントレポート 第一弾 ~ノンピ×NEXT MEATS コラボ~ 地球を終わらせない。プラントベースフードWeek



こんにちは!広報の光山です。



ノンピでは先日、サステナビリティ推進チーム”Think the Earth”の活動の一環としてプラントベースフードWeekなるイベントを開催いたしました!



この記事ではイベントレポートの第一弾として、イベントの様子とともに本イベントにプラントベースの食材(代替肉と代替ミルク)を提供してくださったNEXT MEATS株式会社 様に行ったインタビューをお届けしたいと思います!




イベント概要


プラントベースフードWeekとは?


開催期間:2022年1月31日(月)〜2月7日(月)



ノンピが社内ランチを運営する3社で、1週間プラントベースフードをご提供しました。


メニューに使う代替肉とオーツミルクはNEXT MEATS様からご提供頂きました。


代替肉はカルビやハラミに、オーツミルクはプリンにしてご提供しました。


写真:NEXTカルビのプルコギ風


NEXT MEATS株式会社とは?


「地球を終わらせない」を理念とし、代替肉によって少しでも過剰な畜産を減らすことで気候変動問題の解決に貢献すべく、事業を行なう。2017年から共同創業者2名が調査・研究を始め、プロダクト完成の2020年6月に法人化。2021年1月には米国市場にSPACスキームでOTCBBに上場、海外10カ国以上に進出している。今年3月には「世界のVegTech企業21」に、日本企業として唯一選出された。


NEXT MEATS株式会社: https://www.nextmeats.co.jp/company




開催趣旨


ノンピでは2021年6月にThink the Earthという地球環境保護に関するプロジェクトを発足し、活動してきました。



さまざまな環境問題がある中でも以下のようなデータに着目し、食の会社としてすぐにできる対応として、プラントベースフードの提供を通した啓蒙活動を考えました。


※参考データ
1:世界の温室効果ガス排出量のシェアのうち、約15%*が畜産業と言われている
  * ref. GHG emissions by livestock 
2:牛肉1kgに対して2万リットルの水が必要とされ、水資源問題が深刻化している

社内でのランチであれば企画の意図などメッセージをしっかり伝えられると考え、3社様と相談の上、ランチでプラントベースフードの提供を実施しました。



ノンピの考えるプラントベースフード


完全菜食でも既存の動物性中心でもなく、植物性の食を中心にしたライフスタイル。ノンピのプラントベース料理は、ビーガンのものも部分的に動物性を含むものも含まれます。地球にも私たちの健康にも良いものを長期的にご提供していきたいと考えています。



プラントベースフードWeekの様子


イベント会場では、「NEXTカルビのプルコギ風」や「NEXTハラミの麻婆豆腐」など普段と違うメニューにお客様も興味津々でメニュー表を見られていました。


そしてこの日、プラントベースフードメニューは完売となりました!

(ありがとうございます!)






イベントデータ


イベント終了後、プラントベースフードを食べられたお客様にアンケートをとりました。




プラントベースフードは「今回が初めて」という方が67.6%という参加者の中で


「本物の肉より美味しい/本物の肉と同じくらい美味しい」が合計54.1%と、


味に対する評価は半数以上の方に美味しいと感じて頂けたようです。



一方、フリーコメントを見ると「美味しかった!」という意見も頂きましたが


「お肉とは別物かなぁと思いました。まずくはないです」


「本物の肉とは違うと感じたが、これはこれで普通に食事として食べるには問題ないと考える」


というように、味は悪くないけどもお肉とは別物、という意見もありました。



この日インタビューしたNEXT MEATS様も「最終的には肉に寄せることを目指しているわけでない」ということをおっしゃられていて、プラントベースフードを広めるためには「お肉の代替品」というポジションだけを狙うのではなく「プラントベースフードならではの楽しみ方」を提案していく必要があると感じました。




NEXT MEATS Sales Director

齊藤 康平様 Interview



今回のイベントに代替肉と代替ミルクを提供してくださったNEXT MEATS株式会社の齋藤様に、イベント開催中の社食スペースでインタビューを実施しました。


※インタビュアー:ノンピ光山(広報)、ノンピ篠崎(Think the Earth プロジェクトリーダー)


NEXT MEATS 齊藤様



ノンピ:


今回プラントベースフードWeekを開催すると決めて、代替肉を取り扱っている会社さんと組みたいなと思った時に、代替肉の専門メーカーとしてオンリーワンの存在感を放つネクストミーツさんであれば、専門性がある上にベンチャー同士スピード感を持ってチャレンジできるかなという事でお声がけさせてもらいました。


本日はインタビューよろしくお願いいたします。



ネクストミーツ齋藤様(以下NM):


よろしくお願いいたします。




「地球を終わらせない」という理念に込めた思い。代替肉に感じた可能性


ノンピ:


ネクストミーツの理念である「地球を終わらせない。」に込める想い、展望を教えてください。



NM:


これは代表が掲げた言葉なんですけど、すごくシンプルです。



代表である白井(代表取締役会長:白井 良 氏)は小さい子どもが2人いるんですけど


ニュースなどで環境問題を報じているのを見て元々興味は持っていたそうですが、自分も含めて見て見ぬふりをする大人が多いと感じていたようです。誰かやってくれるだろうと。


でも、見ててもなかなか誰もやってくれなさそうだなと。



子供の将来を考えた時に、自分が見て見ぬふりをして彼らに負荷を負わせるのか?だったら自分で行動をおこすべき、という思いがあってネクストミーツは始まりました。



ノンピ:


アクションとして、代替肉を選ばれたのはなぜでしょうか?



NM:


環境問題に直結するビジネスで何ができるかと考えた時に、CO2を排出してる工場を変えるとか、飛行機や車を変えるとかインパクトの大きい方法はいくつかあったのですが、


*食という領域はそれと同じくらいの温室効果ガスを排出していると言われていて、食であれば自分たちでいいものを出せれば一般の人たちが動きやすい。「見て見ぬフリしてる大人たち」もこれだったらいいかなと手にとりやすいんじゃないかなということで、食の領域でアクションを起こすことにしました。食の領域の中でも特に畜産肉は環境問題に対する影響が大きいと知り、代替肉という選択肢があるということに気付いたことがきっかけです。

*世界の温室効果ガス排出量のシェアのうち、約15%*が畜産業と言われている



「環境にいい」だけじゃなく「健康にもいい」ものを


ノンピ:


代替肉・代替ミルク市場におけるネクストミーツさんの特徴はなんでしょうか?



NM:


代替肉の商品は元々はミンチベースがほとんどの市場なので、それだけだと楽しみが限られてしまうよね。ということで私たちは肉形状で、焼いたらそのまま焼肉みたいに食べられる商品を提案しています。



もう一つのこだわりは添加物を出来る限り使っていないということです。


つまり、当たり前のことですが環境に配慮した商品は多く出回っていますが日本以外の世界で見ても、健康に配慮したものが少ないんですね。



なので、NEXTカルビ、NEXTハラミやNEXTミルクも添加物は入れてないんです。


※NEXTカルビ2.0など一部商品には添加物を使用しているものもあります。



アメリカでは味や色合いも含めて、肉にいかに寄せるか。環境軸で商品づくりをしているところが多いです。その結果として、添加物が多くなっています。



今回ご提供したオーツミルクに関してはアメリカも欧米も増えてきているのですが、クセがない分、サラっとしているので牛乳に寄せようとしてひまわり油や増粘剤などが入っています。



そのため、大手の小売りなどでオーツミルクを積極的に売っていても、裏面を見て置いてしまう人がけっこう多かったんです。


「色々入ってて、飲んだら健康なのか不健康なのかわからなくて飲めなかった」


という声をけっこう頂いて。


「これはしょうがない」といって入れていたものも健康によくないなら入れるのをやめることにしました。



もちろん理由があって安全性のために使うならそれは大事だと思うので、そういう最低限のものは場合によっては使いますが、安易に使うことは極力やめよう、という考えでやっていることが最終的にはネクストミーツの特徴になっていると思います。



ノンピ:


代替肉を浸透させることで、社会に与えるインパクトというか目標値の設定はあるんですか?



NM:


これはとても難しくて、正直出ていないんです。


「2050年までには完全に食肉と置き換えよう」というような話が出ることもありますが、実際はまだ定まってないですし、現時点では定まってなくていいと思っています。



ただ、僕らは敵を作ったらよくないなと思っています。地球上のみんなの問題なので。


肉と対立関係を作っちゃうのはよくないと考えていて、それこそ持続可能ではなくなってしまうと思います。


肉の文化も大事にしながらも、環境問題に対して影響があるというのをまず知ってもらって、代替肉という選択肢があることを知ってもらいたいと思っています。


「今日はこっちにしよう。」と考えられる世界にする。誰もが代替肉を手に取れる状況にする。


少なくとも、2030年までにそういう世界になっていないといけないと思っています。





社食や学校給食のような日常の場所でも代替肉の提供を増やしていきたい


ノンピ:


今ネクストミーツさん的に可能性がありそうというか、狙っているマーケットはどこになるんですか?



NM:


いくつかありますが、まずはリテール(=小売り)の領域をもっと広げたいと思っています。


ただ、リテールだけを広くしてもお客様たちが


「代替肉ってなんとなく知ってるけどそもそも代替肉って何であるのか?」


「どうやって作ってるかわからないから怖い」


という気持ちがあってトライアルまで至らないので


即食(※思いついたらすぐ食べられるという意味)のところ、ちょっと気になったらすぐ食べられるところを増やす他はないなと思ってるんですよね。



ただ即食ができる外食市場の開拓は難しい面もあります。


外食っていま特にこういう時代なので、目的を持って行く人しかいなくなっていて。


つまり非日常を求めてるんですよね。


非日常を求めてるのに私たちの商品ってまだまだ難しい。



そういう意味では、今やりたいと思ってるのはまさに社食や給食の領域です。


特に学校給食はリソース(※時間やお金など経営資源)をかけて取り組みたいと考えています。


食育として「なぜあるのか?」を子どもに自然に教えられるのが一番いいですし、


さらに言うと子どもの先にいる親が「実はそういう事か」という気付きがあるだろうということで学校給食をやっていきたいというのは思っています。



ノンピ:


外食やリテールにポンっと置かれてるよりもコンタクトできる時間が長いので、


給食は子どもへの食育の場となり、社食は大人の方に知識をインプットできる場になると。そういうところに可能性を感じられているということですよね。



NM:


その通りです。


社食はまさに「日常」だと思うんですよね。即食できてしかも日常というところがポイントです。



外食は先ほどお伝えしたように「非日常」が求められているので。


社食にはむしろ安定感とか安心感とか、信頼感が求められていると感じています。


そういった意味で「代替肉ってよく聞くよね」と気になった時に、トライアルをしやすい場所だと思っています。





「仕方ないから選ぶ」ではなく楽しみながら選んでもらえるように


ノンピ:


代替肉・代替ミルクがより社会に浸透していく為に必要なアクションはどのようなことだと思いますか?



NM:


ネガティブな印象をどう消すかだと思っています。


食って結局楽しくないと意味がなくて、


楽しいものが選ばれていくと思うんですよね。


それは日常においても非日常においてもそうだと思うので


「しょうがないから」選ぶのではなく、


いかに楽しい選択肢として代替肉を提案できるか、そこに尽きると思っています。



あとチャネルの話でいうと即食のところ、ちょっと気になったらすぐ食べられるというところを増やす他はないなと思ってるんですよね。


やっぱりそれを試すところがあってさらに「これいいね」って言って日常に取り込もうとなった時に小売りがあると。そういう流れになると思うんですよね。


簡単に、手軽にトライアルできる場所をいかに増やすかっていう。そこが一番だなと思っています。



そういう意味でいうと、惣菜にするとけっこう良くなってきたなって私たちも思っていて。


コンビニさんやスーパーさんとコラボして惣菜やお弁当の原料として入れてもらってという形でもチャレンジしていきたいと思っています。




ノンピ:


代替肉がコンビニやスーパーさんに配下されるのが楽しみです!



NM:


ありがとうございます。


あとは継続しながら広げていくための課題としていかに値段を落としていくかですね。


今、生産は国内のOEM工場で行っていますが最終的には自社工場に集中してオートメーション化すれば低価格で提供できるようになります。



ノンピ:


ノンピは社食以外にもフードボックスやフローズンミールなどのビジネスも行っています。ぜひ、他の事業でも協業できれば嬉しいです!



NM:


今後、NEXTホルモン、NEXTスモークなどの新商品もリリース予定です。食のベンチャー同士、今後も協業しながらチャレンジしていきましょう!


写真左)Think the earthのリーダー篠崎(ノンピ) 写真右)NEXT MEATS齊藤さん


次回、第二弾として今回のイベントで提供したメニューのレシピを開発したThink the earthメンバーの佐野シェフ(ノンピ)とプロジェクトリーダーである篠崎さん(ノンピ)の対談をお届けします!


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